リーム・アルサレム国連特別報告者による売買春問題の報告書に賛同の署名を!

【解説】先月5月7日、国連特別報告者であるリーム・アルサレムさんは、売買春を女性と少女に対する暴力の一形態と位置づけ、「北欧モデル」型の法的枠組みを推奨する報告書「売買春と女性・少女に対する暴力」を発表しました。それを受けて、この報告書を支持し、それを採用することを国連人権理事会に訴える国際書名が取り組まれています。

 どの国のどの団体でも署名できます。期限は特に設けられていませんが、できるだけ早く、できるだけ多くの署名を必要としています。ぜひ、署名してください!→以下から署名

国連特別報告者の報告書「売買春と女性・少女に対する暴力」を支持します

  国連人権委理事会へ

 私たち署名者は、女性に対する暴力に関する国連特別報告者リーム・アルサレムが発表した画期的な報告書「売買春と女性・少女に対する暴力」を支持します。私たちは、売買春と性的人身売買のサバイバーであり、人権擁護者であり、ECOSOC(国連経済社会理事会)の地位を持つ市民社会組織であり、現場の最前線で活動する団体であり、研究者であり、法律の専門家であり、それぞれ、女性および少女の権利の保護、売買春の根絶、平等の達成に向けた取り組みに日々尽力しているものです。

 私たちは、売買春制度に対して前例のない厳格な評価を行なったリーム・アルサレム特別報告者に感謝するとともに、加盟国に対して国際法と人権原則を守るという約束を果たすよう緊急に呼びかけたことに感謝します。

 この報告書は、世界中の数百人の専門家や売買春を経験したサバイバーから寄せられた豊富な情報に基づいて、売買春制度が女性と少女に与える性的、身体的、心理的、経済的暴力を詳細に説明しています。売買春を労働の一形態とみなす人々もいますが、私たちはこのような見方を強く否定します。

 多くの市民社会組織、さらには一部の国連機関や関連機関でさえ、売買春は労働の一形態であるとか、買春者や搾取者、利得者である加害者を犯罪化することは、女性の主体性、身体的自律性、経済的エンパワーメントの権利を侵害すると主張していることに、私たちは強い憤りを覚えています。

 リーム・アルサレム特別報告者は、国際法と人権原則の枠組みの中で、売買春が暴力のシステムであり、加盟国は「女性と少女が平等の権利、暴力からの自由、生存権、自由、安全、尊厳を享受する権利、そして、拷問や非人道的ないし侮蔑的な扱いを受けない権利を享受できることを保証する法律や基準を施行しなければならない」と正しく指摘しています。報告書では、売買春システムがこうした目標をさまざまな形で台無しにするものであることが示されています。

 リーム・アルサレム特別報告者は、ポルノグラフィを含むあらゆる形態の売買春が、搾取と暴力のシステムであり、性的行為を購入する男性によって推進され、家父長制的規範によって支えられていることを正しく認識しています。売買春が正常化されたり、合法化ないし非犯罪化されている社会では、女性と男性との平等を実現することは不可能です。

 明確な分析に基づいて、リーム・アルサレム特別報告者は、人身売買と売買春との関連性について指摘し、「女性と児童の売買を防止し、抑制し、処罰するための議定書」、1949年の「人身売買及び他人の売買春の防止並びに被買春女性及び児童の保護に関する条約」、「女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(CEDAW)」など、女性や少女の人権を保護するための基本的な手段である国際法を遵守する加盟国の義務について改めて述べています。

 リーム・アルサレム特別報告者はまた、売買春システムの中で「買春者は、女性殺害を含む暴力の主な加害者である」と認識しています。結論として、彼女は各国政府に対し、「アボリショニズム(性売買廃絶主義)」の法的枠組みを採用するよう主張しています。すなわち、売買春を女性に対する差別と暴力として認識すること、性行為の購入とあらゆる形態の斡旋・利得行為を犯罪化すること、売買春の中の女性たちを非犯罪化し、彼女たちに包括的な支援と離脱の手段を提供することです。

 私たちは、国連の制度において初めて、性売買の被害者やサバイバーたちが常に真実として知っていたことを端的に述べた文書の発表に立ち会うことができ、深い感銘を受けました。それは、売買春制度は加盟国が批准した人権条約では容認できない、男性による女性への暴力であるということです。売買春を合法化または非犯罪化することで、それを容認するいかなる国も、女性と少女を平等に扱われるに値しない二級市民として固定化することに加担することになります。

 私たちは、国連人権理事会、その他の国連機関や関連機関、およびすべての加盟国に対し、このエビデンスに基づく報告書の結論を検証し、その勧告を実施するよう強く求めます。この特別報告者の調査結果により、世界中の女性と少女たちの平等を実現し、その尊厳を守るという私たちの使命を再確認する素晴らしい機会が与えられたことに感謝します。

投稿者: appjp

ポルノ・買春問題研究会(APP研)の国際情報サイトの作成と更新を担当しています。

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