今年の3月から、反性売買、反性搾取を掲げる新しいサイトが始まりました。「買春/性搾取のない社会をめざして――日韓の性売買女性とともに(Anti-Sexual Exploitation Project: With survivors Japan(ASEP)」です。「About Us」では次のように基本的立場を表明しています。
私たちは、買春/性搾取のない社会をめざします。同様の目的を持つ日本・韓国の性売買経験当事者女性たちの活動と女性の人権運動に連帯しながら、フェミニズムの立場に立って、日本・韓国や世界各地の性売買に関係する現状や歴史、法制度に関する調査や研究をしています。
また、買春という行為が性的搾取であり、性暴力の一形態であると明確に規定しています。
自分の性行為の相手を、金銭を支払って誰かにさせることを買春と言います。カネを支払って性行為の相手をさせることは、「カネという権力」で性行為をさせることです。買春の相手をする/させられる側から見れば、それは、しばしばお金を得るためのやむをえない行為であり、望んで行なう性行為とは異なります。
買春/性搾取は、性暴力やセクシュラルハラスメントの延長線上にある行為であり、それ自体が性暴力と言える行為です。にもかかわらず、多くの場合、買春の相手をすることは「商売」、「セックスワーク」などと見なされて、それから生じる苦しみや人権侵害は見過ごされてきました。
「入門編」では、性売買の問題性、セックスワーク論の誤りについて詳細に明らかにしており、「法律編」では売春防止法の意義とその限界について、および風営法の問題点についてわかりやすく説明しています。
この新しいサイトの特徴は、韓国の運動との連帯を中心活動の一つにしていることであり、ムンチなどの、韓国の反性売買活動家や買春被害当事者との交流を積極的に行なっています。ムンチのメンバーの証言が具体的に紹介されており、その点でも非常に貴重な場となっています
私たちのサイトと並んで、こちらのサイトもぜひご利用ください。