売買春がないと男たちはレイプに走るのでしょうか? 男性は自分自身をコントロールすることができないという前提をあなたは本当に受け入れるのでしょうか? 男というのは女性や少女を目にすると、自制心を失ってレイプに走ると信じているのでしょうか? そのようなことを本当に真に受けているのでしょうか?
もちろん、私たちはそのようなことを信じていません。これは男性を理性のない存在扱いすることであり、彼らの人間性を侮辱するものです。
レイプと同様、売買春は単なるセックスの問題ではなく、権力の問題でもあり、男性が個人的権力を獲得するためにセックスを用いることです。買春者たちは、自分の買った女性のランク付けをしている punternet.com のようなサイトにおいて、自分自身の言葉でそう語っています。また彼ら自身のさまざまなアカウントを読むとぞっとします。買春者たちには、被買春女性が人間であること、自分たちと同じくさまざまなニーズや希望や夢を持った人間だという認識が欠落しており、買われる側の感情や思いをまったく無視して、自分たちのどんな気まぐれな欲求であっても、彼女たちがそれを満たさなければならないと考えており、そのような期待や要求を持つ権利があると思い込み、そのことにまったく疑問を感じていません。
これこそまさに売買春が買春者たちに教えていることです。それは彼らの独善性を培います。売買春のサバイバーたちは同じ話を語ってくれています。2015年ロンドンのフェミニスト会議における力強い演説の中で、レベッカ・モットは、買春者たちが自分たちの暴力は暴力ではないと考えていると語っています。なぜなら、「彼らは被買春者を人間以下の性的なモノだとみなしているからであり、どうでもいい存在に何をしても、それはどうでもいいことだからだ、と」。
道路脇、あるいは売春店から出て被買春女性のもとから離れたら、買春者たちはどこに行くのでしょうか? 彼らは自宅に帰って余暇を過ごすでしょう。けれども、売春を通じて培った独善的で支配的な女性観をもったままです。
これらの態度があいまって、彼らが自分たちの人生の中で出会う他の女性たちに対してもハラスメント、虐待、レイプをする可能性は増すでしょう。より少なくなるのではなくて、です。
したがって、売買春のおかげで男性が女性をレイプしなくなるというのは嘘です。実際にはその反対が事実なのです。売買春は、女性と子どもに対するレイプと性的虐待をより発生させやすくするのです。
出典:https://nordicmodelnow.org/myths-about-prostitution/myth-prostitution-stops-men-raping-women/