【解説】以下は、私たちがいつもお世話になっている Nordic Model Now! に掲載された最新記事の全訳です。同サイトの許可を得てここに紹介します。ここでも、イギリスの教職員組合という左派系の組合が堂々と売買春の非犯罪化を主張しているだけでなく、(「安全」について口先だけ語りつつ)積極的に学生を性産業に導き入れるためのツールキットまで作ろうとしていることに、心底驚かされます。セックスワーク論に支配された欧米左翼はほとんど「女衒」と化し、自分たちの大学の女子学生をグルーミングして、性産業に売ろうとしているのです。
Nordic Model Now!, 31 May 2023
このニュースを聞いた読者は、数年前、レスター大学が発表した「学生向けセックスワーカー・ツールキット」のことを思い出すかもしれない。これは、学生が性売買に参入するのを支援するガイドのようなもので、イギリス経済社会研究会議(ESRC)から資金を得てイギリス中の大学にこのツールキットを配布した。しかし、世論の大きな憤慨と精力的な反対キャンペーンの後、ツールキットは撤回され、どうやらESRCの資金も撤回されたようだ。
これで一件落着と考えることができればよかったのだが、性売買拡大主義者はそう簡単には諦めない。彼らは現在、イギリス大学組合(UCU)〔イギリスの大学教職員組合で、12万人を擁する〕を説得し、学生を性産業に導くための別のツールキットを作成することに同意させた。
これは、今週初めに終了したUCUの2023年次大会で可決された決議第54号の一部である。以下はその抜粋である(強調は引用者)。
大会は、平等委員会に、すべての平等常任委員会、NUS(全国学生ユニオン)を含む学生組織、その他の関連組織と協力するよう命じることを決議する。
a. セックスワークへの参入と撤退について、十分な情報を得た上で安全なルートを支援するツールキットを作成する。
b. セックスワークの非犯罪化、集団労働、安全な選択を支援するキャンペーンを展開すること。
ツールキットの再登場だ! こうしてこの組合は、学生の安全を心配していると言いながら、学生に対して性産業をノーマル化し正当化するような、矛盾した決議を可決したわけだ。これによって、より多くの学生、特に周辺化した少女や若い女性たちが不可避的にこの業界に引き込まれ、ほとんど間違いなく傷つけられ、人生のチャンスを奪われるだろう。
これは若者をグルーミングすることである。性産業を安全にすることはできない。性産業に携わる女性たちは、あらゆる社会集団の中で最も被殺人率が高く、その死亡率は一般女性の約12倍である。
この決議は女性議員常任委員会から出されたものだが、またしてもこのような目標を推進しているのが女性であることに私たちは絶望を禁じえない。私たちは昨年アップした記事で、性売買の拡大や若い女性の性売買への参入を最も声高に主張する活動家の多くが女性であり、その多くは比較的裕福な環境にある女性たちであることについて書き、なぜそうであるのかについて書いた。
この決議と並んで、ミソジニー、セクハラ、ドメスティック・バイオレンスから生じる問題に関する3つの別の決議(決議第52号、第53号、第56号)も可決された。しかし、例によって、なぜミソジニー、セクハラ、ドメスティック・バイオレンスが現在これほどまでに広範に問題になっているのかについては、まったく議論されていないようである。この15年の間に、何が男性をそのような行動に走らせたのだろうか。
「部屋の中の象」〔誰もが知っているのにあえて触れようとしない大きな問題〕は、もちろん、ポルノと性産業の主流化である。UCUが全力で推進しようとしているのは、まさにこの性産業である。
ポルノの消費と買春の両方が、レイプやセクハラを含む、女性に対する男たちの言動や身体による攻撃性の根底にある態度と関連していることは、明白なエビデンスがある。もし信じられないのであれば、「パンター・フォーラム」〔イギリス最大の買春者のサイト〕で男性が買春について残したレビューを数分でも読むだけでわかるだろう。以下はその数例である。
「男にとってそれは『パワー・トリップ』だ、つまり、自分がコントロールしているという感覚であり、望めば、傷つける・貶めるなどの権力を持っているという感覚だ」「俺にとってそれは権力だ」「とても魅力的で小柄な東洋人のエスコート嬢とかなりの頻度でそれ(アナルセックス)をする」「眠ってんのかと思った。声も挙げず、目も閉じてたから。それで、もう少し強く、速くピストンしたら、すべてが終わった」
明らかにこれらのレビューの筆者たちは、彼らが使用し、性的に虐待するために金を支払った女性を、自分と同等の権利を持つ完全な人間とは見ていない。むしろ商品、またはレンタルすることのできる物体である。こうした態度は特異なものではない。売買春とポルノ使用の必然的な帰結なのだ。
率直に言って、このような態度が、ポルノや売買春の中の女性たちに対する接し方に影響を与えないということは考えられない。なぜなら、特定の人間を人間以下とみなすことは、人間を虐待し、人権と平等を完全に否定し、さらにもっとひどい方向へと道を開くことを歴史は知っているからである。
しかし、若者の教育や世話を任されている学者や職員の組合であるUCUは、売買春や多様な性産業をノーマル化し、若い女性がそこに入ることを促進するために働いている。そして、周辺化した若者たちに対する性的アクセスを買うことは、ビールや散髪を購入することと同じくらい重要ではないという結論に至っているのだ。
レスター大学の「学生向けセックスワーカー・ツールキット」に対抗して、私たちは、「性産業に影響された学生を支援するために――大学向けのハンドブック」を作成した。このハンドブックは、性産業に関する大学の方針と、性産業に影響を受けた学生を支援するための最善の方法について、全体的かつ包括的なアプローチを示している。このハンドブックは無料でダウンロードできるほか、印刷したものを15ポンド(学生は5ポンド)で当ショップで購入することができる。
私たちは、UCU平等委員会がこのハンドブックを入手し、読み込んで消化すること、そして彼らが作成を任されたツールキットに反映させるために使用することを強く求める。