ヨーロッパ各国では、今回のコロナ騒動を受けて、性産業も次々と営業を停止していますが、アメリカで唯一、売買春が合法化されているネバダ州のいくつかのカウンティ―では、複数の大規模店や業界団体が声明を出して、手洗いを奨励しつつ(!)、このまま営業を続けると発表しました。
性的接触は、あらゆる濃厚接触の中で最も濃厚な接触のはずですが、そこは何も変えることなく、手洗いを頻繁にやること、毎日スタッフが検温をすること、2週間以内に外国への渡航歴がある客は拒否すること、待合室の椅子を減らして「社会的距離を取る」(!)という措置を講じたうえで、このまま営業を続けるというのです。まるで笑い話のようですが、彼らは本気です。「現在のストレスフルな時期こそハッピーになってほしい」というわけです。
この事実は、彼らがいかにその従業員(「セックスワーカー」)の健康に関心がないかを示しています。営業を停止すれば「セックスワーカー」の生活が困るというのであれば、他の企業がやっているように、巨額のもうけを日常的に挙げている売春店ないし業界団体がその分の賃金を保障すればいいだけです。