Japan Times などいくつかのメディアに、先月の国際女性デーで結成されたばかりの、韓国のフェミニスト政党、「女性の党(Women’s Party)」についての記事が掲載されていたので紹介します。
それによると、今年の3月8日の国際女性デーに若いフェミニストの活動家を中心に結成された「女性の党」は、結成1週間で8000人の党員を獲得して、韓国の政党要件をクリアし、現在は1万人以上の党員を確保しています。そしてその99%が女性であり、4分の3以上が20代の若者だそうです。
同党は、女性問題だけを取り上げるシングルイシュー党として自己を位置づけており、この間の大規模な #MeToo 運動や反スパイカム(盗撮)運動などの到達点にもとづいて、若い活動家たちを中心に結成されたとのことです。韓国では選挙のクォーター制(候補者名簿の半分が女性でなければならず、男女を交互に掲載しなければならない)をとっているにもかかわらず、全国会議員に占める女性の割合は17%にとどまっています(といっても、日本の倍近く、しかも、何十年と女性議員の割合が停滞しつづけている日本と違って、韓国はこの10~20年間に急速に女性議員比率が増大しています)。また、民主党のような左派政党であってもセクハラ事件を多発させているもとで、もはや左右の男性政党には期待できないとの判断にもとづいてのことのようです。
韓国では来週の水曜日(4月15日)に総選挙が行なわれますが、この総選挙で何とか議席を獲得したいとのことで、若者たちがほぼ無給のボランティアで選挙運動をがんばっています。
しかし、やはり資金難が深刻なようで、結成当初、活動資金の集め方が政治資金規正法の規定に基づいていなかったとのことで、同党の指導部が公式に謝罪する事態も起こっているようです。
https://www.thenewstance.com/news/articleView.html?idxno=2726
とはいえ、ほぼ20代の女性ばかりで作られたこのようなフェミニスト政党が議席を獲得すれば、そのインパクトは、議席数をはるかに超えたものになるでしょう。
韓国の女性たち、素晴らしい!
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