ダークウェブにおける世界最大級の児童ポルノサイト「Welcome to Video」が国際的に摘発され、それを運営していた20代前半の韓国人ソン・ジョンウが逮捕されました。このサイトは32ヵ国、128万人ものユーザーをかかえ、25万本、8テラバイトもの児童ポルノを提供していました。被害者の中にはわずか生後6ヵ月の赤ん坊までいました。金銭のやり取りはビットコインでなされ、ソン・ジョンウはこのサイトの運営で少なくとも4億円以上の儲けを挙げていたそうです。
しかし、驚くべきことに、韓国の法廷は、ソンが不遇の成長期を過ごしたこと、また2019年4月に結婚したことなどを理由に、懲役1年6カ月という恐ろしく軽い刑を言い渡しました。また警官はソンとその家族に対して、彼が捕まったのは単に運が悪かったからだと説明したそうです。
彼はアメリカでも児童ポルノの宣伝・頒布など9つの容疑で起訴されており、米当局は出所後の引き渡しを韓国当局に求めています。アメリカでは児童ポルノに対する刑罰は非常に重いので、ソンがアメリカ当局に引き渡されれば、数十年の刑が言い渡される可能性が極めて高いと予測されています。しかし、韓国の司法当局はこの引き渡し請求を拒否しました。これは非常に珍しいことで、2004年以降、韓国が犯人の引き渡しを拒否した事例は、55件の請求のうちわずか5件しかありません。その5件の拒否理由は主に、1、犯罪が政治犯罪であること、2、裁判が韓国で進行中であること、3、引き渡しが非人道的であること、などですが、ソンの事例はこのいずれにも当てはまりません。
韓国の女性たち、フェミニストたちは、ソンに対するこの恐ろしく軽い刑にも、そして韓国当局が引き渡しを拒否したことにも激しい怒りを表明しており、change.orgを通じて、アメリカへの身柄引き渡しを求める署名を始めています。どうかみなさん、この署名にご協力ください!