ナタリー・ブラウン「ヒュー・ヘフナーのドキュメンタリーが語るプレイボーイ帝国の裏の顔」

【解説】以下は、2017年に死んだ『プレイボーイ』帝国創業者のヒュー・ヘフナーの真の顔に迫ったアメリカのドキュメンタリー番組について紹介したオーストラリアのニュース記事です。ACLU(アメリカ自由人権協会)を初めとするアメリカのリベラル派・左派は、『プレイボーイ』や『ペントハウス』などの大衆的ポルノグラフィを表現の自由、性の解放などの象徴として擁護してきましたが、実際にはそれは膨大な性的虐待によって成り立っていたのです。

ナタリー・ブラウン

News.com.au, 2022年1月18日

 性の自由の擁護者を装っていたヒュー・ヘフナーと彼のプレイボーイ帝国の、薬物使用、性的虐待、獣姦などの「暗い裏の顔」のふたを開ける新しいドキュメンタリー・シリーズが発表された。

 『Secrets of Playboy(プレイボーイの秘密)』は、1月24日にアメリカのテレビ局A&Eで放送される10部構成のドキュメンタリー番組で、プレイボーイの裏に隠された真実に迫るものだと『デイリー・メイル』は報じている

 ヘフナーの元ガールフレンドであるソンドラ・セオドア、ホリー・マディソン(12月にプレイボーイ御殿にいた頃の記憶を語る)、元「バニーマザー」のPJ・マステンなどの内部関係者たちがインタビューに答えている。

 「カルトのようでした。女性たちは手なずけられ、この家族の一員であると信じ込まされていました」と、元プレイメイト・プロモーション・ディレクターのミキ・ガルシアはドキュメンタリー番組で語る。「ヘフナーは、自分が女たちを所有していると本気で信じていました。オーバードーズして自殺したプレイメイトもいました」。

  ヘフナーは「彼女たちの人生を吸い取った」

 2017年9月に91歳で亡くなったヘフナーは、「吸血鬼のように」「何十年も彼女たちの命を吸い取っていた」と、1970年代後半から80年代にかけて彼と付き合っていた元モデル兼俳優のセオドアは語る。

 現在65歳の彼女は、1953年にわずか27歳で雑誌を創刊した象徴的な『プレイボーイ』発行人と過ごした時間について、不穏な内容を語った。セオドアは言う。ヘフナーの性的要求は、「彼を満足させることはできないほど激しく」、「その要求はどんどんどんどんエスカレートした」。

 「グループセックスは少なくとも週に5回は行なわれていました。そこには決まり事がありました。彼は指示を出すのが大好きで、彼を苛立たせるのがわかっているので、それを踏み外すことは許されません」。そのセックスは「乗馬用の馬を使いすぎて壊すように、私を壊したのです」。

 彼女の言うところでは、ヘフナーはハードな薬物使用者で、何度も彼女にコカインを買いに行かせたりしていたし、彼が飼っていたプードルもコカイン中毒になり、床に落ちていたコカインをよく舐めていたとのことだ。

  「レッグ・スプレッダー」ドラッグは「必要悪」

 1970年代後半から80年代にかけてヘフナーの秘書だったリサ・ラヴィング・バレットによれば、ヘフナーはビル・コスビーの告発者が主張する強力な鎮静剤、クアールードも備蓄していたが、そのすべての薬が彼用だったわけではない。

 プレイボーイ御殿では、このドラッグは「レッグ・スプレッダー(開脚具)」と呼ばれ、「必要悪」と考えられていた。それを使えば女性に何でもさせることができたからだ。バレットは、ヘフナーや屋敷の他のスタッフと同じく、この薬の処方箋を持っていて、集めたドラッグをヘフナーの寝室の引き出しに保管し、連れてきた女性に飲ませていたと言う。

 ヘフナーのもとで3年間付き人をしていたステファン・テテンバウムによると、この薬はヘフナーが仕切る「ピッグ・ナイト(豚の夜)」という毎週木曜日のイベントの燃料となり、ピンプたちがそれぞれ6人のセックスワーカーを屋敷に連れてきていた。医師がその「豚」たちに性感染症や感染症がないかどうかを診察してから、客とのセックスを許可した。「時々、特別な女性が現われて、彼女は『ブリーダー』と呼ばれていました」とテテンバウムは番組で語っている。「彼女はとても大きな注射器を使って、さまざまな友人たちから血を採取し、女の子が来てフェラチオ(オーラルセックス)をしたり、手コキをしたりするのです」。

  動物との性行為を強要される女性たち

 ドキュメンタリー番組で語られている最も不吉な疑惑のひとつは、ヘフナーの性的関心が時に動物にまで及んでいたというものだ。

 「ある時、家に入ったら、彼がうちで飼っている犬に向かって(手で何かジェスチャーを)していました」とセオドアは言う。「私が『何をしてるの』と言うと、彼は『犬にも欲望があるんだよ』と言いました。私は『そんなことはやめて!』と言いました。私は彼を二度とうちの犬と一緒にさせませんでした」。

 さらに気になるのは、映画『ディープ・スロート』で有名になった1970年代のポルノスター、リンダ・ラブレースが屋敷に到着したときに起きた事件だ。元「バニー・マザー」のPJ・マステンによると、ラブレースが到着したとき、「彼女は酒と薬を飲まされていて」、ヘフナーの男の友人たちとの乱交を強要されたという。

 「突然、シェパードが現れました。混乱した彼女はシェパードにオーラル・セックスをさせられたのです」とマステンは言う。「道徳的堕落と言いたいでしょうね。そう、これはむかつくような堕落です」。

  VIPとセレブは何でも許される

 マステンはまた、ヘフナーのプレイボーイ・クラブに出入りするセレブやVIPは何をしても罪に問われずに済んだと言う。破廉恥な事件を警察の介入なしにもみ消す「片付け係」がいたからだ。

 最も恐ろしい事件のひとつは、テレビ司会者のドン・コーネリアスが関与したとされる事件で、彼はクラブの従業員である20歳と21歳くらいの姉妹を自宅に招待した。「ドンは何度もクラブに来ていて、多くの人に見られていたので、その時は何の不安もありませんでした。この2人の若い姉妹は、彼のロールスロイスに乗って、彼の自宅に向かったのです」とマステンは言う。

 「3日間、音沙汰がなく、どこにいるのかもわかりませんでした。2人は引き離され、別々の部屋に閉じ込められました。2人は手足を縛られていました。姉と妹はそれぞれの悲鳴を聞かされました。一人が木製のものを使って犯され、もう一人が残虐な行為をされているのを聞いていたのです。本当に恐ろしいことです」。

 姉妹の一人が何とか脱出してマステンに電話をかけたが、この事件は警察に通報されなかった。コーネリアスはとくに出入りを禁止されることもなく、翌週にはクラブに復帰していたとのことである。

  逃げたら「リベンジポルノの山」が待っている

 ヘフナーと8年間交際した元プレイボーイ・バニーガール、ホリー・マディソンは、ヘフナーがセックスの際に避妊具を使うことを拒否したことや、屋敷でのすさんだ生活のせいで、自殺を考えるようになったと語った。

 しかし、と彼女は言う、「私は逃げるのが恐ろしかった。私が出て行ったら、リベンジポルノが山のように出てくるのではないかと、最初からずっと心の片隅にありました」。

 「ヘフナーといっしょに出かけると、彼はハイになっている女性たちの裸の写真を撮りまくっていました。彼はそれらの写真を8枚ずつプリントアウトしていました。自分用とこれらの女性たち用です。そしてそれをあちこちにばらまいていたのです。ぞっとしました」と彼女は振り返る。

 1985年にプレイボーイについての本を書いたラッセル・ミラーは、これらの汚い行為がヘフナーの女性に対する態度を「象徴している」と述べている。「これこそプレイボーイの暗い裏の顔だ」。

出典:https://www.news.com.au/entertainment/celebrity-life/hugh-hefner-docuseries-gives-disturbing-insight-into-playboy-boss/news-story/0381897166453fe0f1965b448da37dfb

投稿者: appjp

ポルノ・買春問題研究会(APP研)の国際情報サイトの作成と更新を担当しています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。