ウクライナにおける商業的代理母制度の禁止を訴える国際署名にご協力を!

 ウクライナにおける最大手の商業的代理出産企業バイオテックスが4月30日に公開した、何十人もの赤ちゃんがずらっと並んで泣き叫んでいる動画は世界にショックを与えました。この事態について報道した5月17日のCNNの記事によると、この企業は世界中から代理母制度を利用する親たちを募集し、世界中に子供を「売って」いたのですが、今回のコロナ危機でウクライナをはじめとする各国の国境が封鎖されたために、外国にいる「親」に引き取られない赤ん坊が急増しているとのことです。すでに46人のそうした赤ん坊たちがホテルの一室に集められて、企業の職員が面倒を見ているとのことです。

 今回の事態は、商業的代理母制度の暗黒面をよく示しています。ウクライナは商業的代理母制度が容認されている数少ない国の一つで、アジア諸国で相次いで商業的代理母が禁止されたために、世界各国の金持ちたちはウクライナに殺到しています。特にウクライナが他の国よりも価格を安く設定していることも、ウクライナに需要が増大した要因です。別の記事によると、「経済的苦境から、代理母になることはウクライナ女性にとって魅力ある選択肢になって」おり、「代理母になると、約1万4000ポンド(約182万円)稼げる」とのことです。

 スウェーデンのフェミニスト団体スウェーデン女性ロビーは、ウクライナにおける商業的代理母制度の禁止を求める国際署名を呼びかけています。メールアドレスと団体名と国名だけを記入するだけで、署名できますので、ぜひとも署名してください。締め切りは6月1日です。

 以下に、その手紙の原文(英文)と翻訳を掲載しますので、ぜひお読みください。

ウクライナの代理出産産業におけるあらゆる形態の子供と女性の取引を禁止するよう呼びかけます

ウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキー殿

 私たち、下記に署名した団体は、ウクライナ最大の不妊治療クリニックからのショッキングな写真を国際メディアから知らされました。大量の新生児がケアを求めて泣き叫び、新型コロナパンデミックのあいだ、各国の国境が閉鎖されているため、外国人の顧客に引き取ってもらうことができないでいるとのことです。

 この状況は、子どもと女性の大規模な世界的取引の一端を明らかにし、子どもと女性の権利に関する国際条約を維持するウクライナの義務を浮きぼりにしています。私たち、下記に署名した団体は、生殖ツアーの即時中止と、あらゆる形態の子どもと女性の取引の禁止を要求します。

 国連特別報告者は、子どもの権利条約の追加議定書で定義されているように、代理出産は子どもの売買であると認めています。 欧州議会は、代理出産の実践を「女性の身体と生殖機能を商品として利用し、女性の人間としての尊厳を損なうものだ」と非難しています。さらに、欧州議会は、「生殖能力の搾取と金銭的ないしその他の利益のための身体利用を伴う代理出産の実践は、発展途上国の弱い立場にある女性の場合にはなおさら、禁止されるべきであり、種々の人権規定において喫緊の問題として扱われるべきである」と考えています。

 現在の危機的な状況は、商業的代理出産に寛容なウクライナの法律と、こうした活動を実行ないし援助する診療所、弁護士、仲介業者などに対する公的管理が十分に行なわれていないことによってもたらされているのは明らかです。

 私たちは、取引によって影響を受ける子どもと女性に対する私たちの大きな懸念を共有するとともに、生殖サービスのための子どもと女性のあらゆる形態の取引を禁止することを目的として市場の規制を確立するのに必要なすべての措置を取るべきものと考えます。

Call to ban all forms of trade in children and women in the surrogacy industry in Ukraine

To the attention of Mr. Volodymyr Zelensky, President of Ukraine,

We, the undersigning organizations, have been made aware from international media of shocking pictures from one of the biggest fertility clinics in Ukraine. Newborn babies in large numbers screaming for care and cannot be picked up by foreign customers due to the countries’ closed borders during the COVID-19 pandemic.

The situation has revealed the massive global trade in children and women and underlined Ukraine’s obligations to sustain international conventions on the rights of children and women. We, the undersigning organizations, are demanding an immediate closure of the reproductive tourism and a ban on all forms of trade in children and women.

The United Nations Special Rapporteur has recognised surrogacy as the sale of children as defined in the Additional Protocol to the Convention on the Rights of the Child. The European Parliament has condemned the practice of surrogacy “which undermines the human dignity of the woman since her body and its reproductive functions are used as a commodity”. Furthermore, the European Parliament considers “that the practice of gestational surrogacy which involves reproductive exploitation and use of the human body for financial or other gain, in particular in the case of vulnerable women in developing countries, shall be prohibited and treated as a matter of urgency in human rights instruments.”

It is obvious that the current critical situation has been brought about by Ukraine’s permissive laws on surrogacy and lack of adequate public controls on this activity: clinics, lawyers and intermediaries who perform or contribute to it.

We trust that you share our great concern for the children and women affected in the trade and take all necessary measures to establish a regulation of the market aiming to ban all forms of trade in children and women for reproductive services.

投稿者: appjp

ポルノ・買春問題研究会(APP研)の国際情報サイトの作成と更新を担当しています。

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