ニューヨーク州、コロナ危機のどさくさに商業的代理母制度の合法化案を可決

 コロナ危機はますます世界的にひどくなっていますが、このどさくさにまぎれて、ニューヨーク州議会は4月2日(日本時間だと3日)の深夜、女性の身体と生殖能力を金儲けの道具に使う商業的代理母制度(RCS)を合法化する法案を賛成多数で可決しました。CATWの事務局長を務めるテイナ・ビエン・アイメさんは、この暴挙に対してただちに怒りの声明を発表しました。

https://catwinternational.org/press/our-ed-responds-nys-legalizes-reproductive-commercial-surrogacy/

 この声明によると、ニューヨーク州では「利他的代理母制度」は合法でしたが、商業的代理母制度は、1998年以降、それが女性と子供の身体と健康、人権に深刻なダメージを与える可能性があるという理由で禁止されていました。実際、すでに商業的代理母制度が合法化された国では、人身売買をはじめとする多くの深刻な人権問題が発生していました。しかし、ニューヨーク州知事である民主党のアンドリュー・クオモは一貫して商業的代理母制度に積極的で、それを熱心に推進してきました。そして、なんと、世界的なコロナ危機の真っ最中の(そしてニューヨーク州自身がその最も大きな被害を受けている最中の)4月2日の深夜、民主党が多数を占める州議会は、クオモの度重なる要請に応じて、公聴会等をいっさい開くことなく(コロナ危機を名目に)、多数決でRCS法案を可決しました。

 ただでさえ、弱い立場にある市民の生活と生命が脅かされているこの危機の最中に、このような悪法を可決するとは、リベラル派の反動性とミソジニーはとどまるところを知らないようです。

 商業的代理母制度に対する賛否をたとえ別にしても、これほど異論の多い制度、そして世界中のほとんどの国で人権的・人道的観点から禁止されている制度を、このような人類的危機の真っただ中で、公聴会も開かずに可決するとは、本当に驚きです。通常の常識があれば、現在の危機が終息してから、十分な審議と社会的な討論を尽くしたうえで、投票にかけるべきところでしょう。ところが、英雄気取りのクオモと民主党議員たちは、反対勢力が集会もできないような現在の危機の真っ最中に、このような悪法を議会で押し通したのです。

投稿者: appjp

ポルノ・買春問題研究会(APP研)の国際情報サイトの作成と更新を担当しています。

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