ドイツでの北欧モデル型立法の採用に向けた議会の努力を支援する国際署名にサインを!

 この間、ドイツでは与党のキリスト教民主同盟の議員や女性同盟、さらに社会民主党の一部の議員なども巻き込んで、北欧モデル型(平等モデル型)立法を制定しようという強力な動きが起こっています。ドイツでは2001年に売買春が抜本的に自由化され、それ以降、ドイツは「ヨーロッパの売春宿」と呼ばれるほどの売買春大国になってきました。しかし、この間の新型コロナウイルスの蔓延によるロックダウンによって、ドイツの大型売春店は大きなダメージを受けました(先日、ドイツ最大の売春チェーン店であるパシャが倒産)。そうした中、ドイツのフェミニスト、アボリショニスト、心ある議員たちは、ロックダウン解除後も売春店を以前通りに再開するのではなく、北欧モデル型立法を導入するべきだと主張し、その実現に向けて奮闘努力してきました。

 ヨーロッパ最大の売買春帝国であるドイツで、北欧モデル型立法が制定されるかどうかは、ドイツやヨーロッパのみならず、売買春をめぐる世界全体の動向にとって決定的な意味を持っています。ドイツのアボリショニストは、世界の心ある人々・団体に向けて、こうした努力に対する国際的支援を訴え、そのための国際署名キャンペーンを開始しました。

 以下に、その署名全文の日本語訳を掲載します。署名は、ここからできます。基本的には団体署名であり、名前と団体名と国名を入れるだけです。また、あなたが売買春のサバイバーである場合は、個人署名も可能です。10秒でできる署名ですので、なにとぞ、署名お願いします!

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ドイツにおける平等モデル(北欧モデル)の制定に向けた議会の取り組みを支援するグローバル署名

 私たちは、女性同盟と16名のドイツ国会議員が、平等モデル(以前は北欧モデルとして知られていたが、現在は他の国でも採用されている)を支持し、新型コロナウイルス・パンデミックのロックダウンの解除に伴い、ドイツで売春店が永久に閉鎖されたままであるようロビー活動を行なったことに拍手を送りたいと思います。これらの人々が力強く語ってきたように、売買春は仕事ではなく、非常に有害で非人間的なシステムであり、女性や少女の人身売買や商業的性搾取を助長しています。数週間前、UNウィメン事務局長のプムズィレ・ムランボ・ヌクカ氏〔南アフリカ出身の黒人女性活動家〕は、UNウィメンの核心的信念として、「この産業に携わるすべての女性は被害者であり[…]、サービスを買っているのは女性に対する暴力の加害者である」と述べています。

 ドイツの心理学者でトラウマの専門家であるインゲボルグ・クラウス博士によると、売買春の中の女性たちは、性的暴力と解離に苦しんでいます。さらに、「売買春は心身に深い傷跡を残す。そこからの離脱は単純な転職とは比較にならない。ひとたび売買春のシステムに巻き込まれると、影響を受けた人々は、そこから離れるのを困難にするか、あるいはまったくそうすることを不可能にするような葛藤に直面することになる」と述べています。「ネバーアゲイン!  ドイツで自由化された売買春を生きのびる」という記事の中で、ドイツの人身売買サバイバーであるサンドラ・ノラクさんは、売買春からの離脱は長く困難なものであったと述べています。ノラクさんが売春をやめた後も、身体的・心理的なトラウマに苦しみ続けました。売春をやめることは非常に困難であり、売買春の中の人々が性的暴力や性的搾取の被害者であるのに自分たちの権利のために闘うべきだと主張することは、不合理で現実的ではありません。

 平等モデルは、性的搾取を受けた女性にとって最も効果的な出口戦略であることが証明されています。このモデルは、売春をしているすべての人々を非犯罪化し、包括的なサービスを提供し、離脱を希望する場合の出口戦略を提供するとともに、人々への性的アクセスを購入することを犯罪化しています。平等モデルは、サンドラ・ノラクさんのような売買春サバイバーや SPACE インターナショナルのようなサバイバー主導のグループによっても支持されています。同団体は、批評家として高く評価されている作家で活動家のレイチェル・モランさんによって設立された組織であり、彼女は「売買春は性的虐待の商業化である」と公に主張しています。

 平等モデルは現在、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、北アイルランド、カナダ、フランス、アイルランド、そして最近ではイスラエルで採用されています。現在、世界中でこのアプローチへの支持が高まっています。例えばアフリカでは、南アフリカの売買春経験者でクワネレというサバイバー団体の創設者であるミッキー・メジさんをはじめとするアボリショニスト・グループが「アフリカ売買春廃止連合(CAPA)」を設立し、平等モデルの採用を求めるキャンペーンを展開しています。ミッキー・メジさんはこう述べています。「平等モデルは、ピンプや売春店の経営、買春行為を犯罪化する一方で、自らの性行為を売る側の人々を非犯罪化し、離脱サービスや支援を提供することで、性産業における権力の不平等を是正しようとするものです。南アフリカの文脈にこのモデルを採用することで、私たちは、性売買を強要されてきた女性や少女の生活を改善しはじめることができます」。

 これらは、性売買が平等を破壊し暴力や差別のない生活を送る機会を台無しにするものであることを認識しているドイツをはじめとする世界中の取り組みのほんの一例です。したがって、私たちは、ドイツが近い将来、平等モデルを採用し、ヨーロッパの他の国々と協力して、性的人身売買、性的搾取、女性や少女に対する暴力と闘う取り組みの世界的リーダーになることを期待しています。ドイツがこの法律を制定するならば、間違いなく、他の国々に人権擁護へのコミットメントを新たに鼓舞することになるでしょう。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOPIRqT_x0WHBhTM1DZBTIQmvpTa3e78OFoMb5ZfDE-afkqA/viewform

投稿者: appjp

ポルノ・買春問題研究会(APP研)の国際情報サイトの作成と更新を担当しています。

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