ジュヌビエーブ・グラック「フランスのフェミニストが反性売買デモで暴力を受ける」

【解説】APP国際情報サイトの記念すべき最初の投稿は、2年前の国際女性デーで、フランスやスペイン、イギリスなどの各国で、ラディカル・フェミニスト、反性売買フェミニスト、レズビアン・フェミニストのデモの隊列がトランス活動家やセックスワーク派の活動家によって襲撃されたというニュースでした。それ以来、毎年、国際女性デーではトランス活動家やセックスワーク派の活動家、あるいは自称Antifaの活動家によってフェミニストは暴力的攻撃を受けています。去年は、以下の記事でも登場しているマルグリット・スターンさんらがトランス活動家らに襲撃され、顔に生卵をぶつけられています。今年も同じような暴力事件が繰り返されました。以下は、フランスでの事件をリポートしたジュヌビエーブ・グラックさんの投稿です。
 なお、フランスのフェミニストの隊列を襲撃した人物は、「レズビアン・レジスタンス」の別のツイートによると、フランスの新左翼系のトランス活動家だとのことです。

P.S. この記事のアップ後、ジュヌビエーブ・グラックさんは、国際女性デーにおけるトランス活動家によるフェミニスト襲撃の記録をより網羅した拡張版の記事を Women’s Voice にアップしました。そちらもぜひお読みください。(2020.3.10)

ジュヌビエーブ・グラック

『リダックス』2022年3月8日

 国際女性デーに、性産業のサバイバーたちからなるフェミニストの隊列がポルノと売買春に反対するデモを行なっている最中に、性産業推進派の活動家たちに襲撃された。

 3月8日、フランスでフェミサイドをめぐってフェミニスト活動家の意識を高めたことで知られるマルグリット・スターンは、フェミニストのデモ参加者が性産業推進派の活動家に顔をひっぱたかれる様子を撮影した動画を公開した。攻撃された後、女性たちは「agresseur(大ざっぱに訳すと「いじめっ子」「侵略者」の意)」と言い返した。

 スターンはツイートの中で、これが近年続いているパターンであることを強調し、国際女性デーは性売買に反対するフェミニストにとって1年で最も危険な時期になっていると述べている。

 「フランスではこれが伝統になりつつある。3月8日は、売買春に反対するフェミニストにとって1年で最も危険な日だ。毎年私たちを攻撃するつもりなのか?」とスターンはツイートし、昨年の女性デーにおいてもアボリショニスト(性売買廃止派)活動家に対して攻撃がなされたことを指摘した。

 「レズビアン・レジスタンス(Résistance Lesbienne)」が投稿した襲撃の別アングルでは、複数の女性が黒い服を着たある人物に残忍に襲われている様子が映っており、ある女性の髪はこの人物によって鷲づかみにされて、引っ張られている。また、ある加害者は女性の顔に噛みついているように見える。

 この衝撃的な事件に参加していた女性の一人が、フェミニスト活動家で写真家のポリーヌ・マコヴィチューさんだ。彼女のTwitterに投稿されたビデオで、マコヴィチューさんともう一人の女性は、起こった暴力の様子を説明している。

 マコヴィチューさんはフランス語で、性売買推進派の活動家に後をつけられたこと、彼らが彼女たちのプラカードを盗んで破壊しようとしたと語っている。彼女は顔と目を殴られ、彼女の友人は手を殴られたとのことだ。

 フランスのフェミニストが性売買に反対するデモの際に暴行を受けたのは、今回が初めてではない。2021年、「ポルノ・売買春反対連合(Coalition Against Pornography and Prostitution:CAPP)」が主催したデモで、パリのレピュブリック広場に集まっていた女性グループに、トランス活動家たちが計画的な襲撃を行なった。

 トランス擁護のAntifa集団と称するこれらの活動家たちは、「TERFに銃弾を、それが社会正義だ(One TERF, One bullet, social justice)」というスローガンを唱えながら、女性たちに卵を投げつけた。さらに女性たちに身体的暴行を加えようとし、横断幕を引き裂いた。フェミニストたちが集まっていたモニュメントの土台には、「トランスを救え、TERFを殺せ」という脅迫文がスプレーで描かれていた。

 CAPPの反性産業デモに参加していたある匿名の女性は、当時の暴行についてこう語る。「私たちはまったく暴力的な集団ではありません。私たちの中には移民もいるし、社会的に最も疎外された女性たちもいる。憎しみや暴力に侮辱で応じることもありません。私たちが叫び返したのは『男の暴力だ』です。すると、彼らは『トランスフォビア』と叫び始め、その時、私が自分の人生の中で耳にした最も冷酷なコールが始まりました。彼らは『TERFに銃弾を、それが社会正義だ』と唱えたんです」。

 彼女はこう続ける。「私たちが経験した暴力には、今でも耐えられない思いです。今も夜、ちゃんと眠れないほどですその時の光景が忘れられないのです。……私たちは卵を投げつけられました。多くが売春のサバイバーだったのです。彼女たちはすすり泣いていました」。

出典:https://www.reduxx.org/post/french-feminists-assaulted-at-anti-sex-trade-demonstration

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投稿者: appjp

ポルノ・買春問題研究会(APP研)の国際情報サイトの作成と更新を担当しています。

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